ダルマ・マナー 身だしなみ
- 2017/08/28
- 21:51
私がチベットに伝わるボン教の瞑想修行をはじめて、20年以上の月日が経ちました。日本で瞑想教室を開催しはじめてから、8年目に突入しました。その間に、ダルマのマナーについて、思うことが度々ありました。
チベットにはチベット独特のダルマ・マナーがあります。チベット人ならば、誰もが身につけているマナーです。日本にいながら、チベットの教えを学ぶ機会が増えています。一方で、チベットの作法を学ぶ機会はなかなかありません。
今日チベットの教えは欧米や日本で広く受け入れられています。必ずしも、チベットの作法をそのまま守る時代でもないかもしれません。でも、チベットの教えを学ぶ人ならば、知識として知っておくことは有益だと思います。
そこで、箱寺自信の経験と知識をもとにして、21世紀の日本でチベットの教えを学ぶ作法について、このブログで書き綴っていこうと思います。ある程度の量になったら、電子書籍にまとめたいと思っています。第一回目は、身だしなみについて。
あなたがもしも、世を捨てチベットの山奥で瞑想修行に打ち込む瞑想行者ならば、どんな身なりをしていても、誰にも迷惑をかけることはないでしょう。場合によっては、真剣に瞑想に打ち込む姿は感動を呼び起こし、尊敬や敬意の眼差しで迎え入れられることもあるでしょう。でも、21世紀の日本でチベットの教えを習得するのならば、身だしなみには気を配るべきです。
チベットで僧院に出かけるとき、ラマに面談をするとき、法話会に出かけるときは、ハレの日にあたります。ですから、身だしなみには特に気を配ります。身体を洗い清潔にして、少しオシャレをして出かけます。僧院には出家僧や出家尼僧が住んでいます。ですから、肌の露出は避けるようにします。
21世紀の日本でも同じこと。法話会、勉強会、瞑想会、ラマにお会いするときには、身だしなみを気をつけたいものです。必ず前日か当日に入浴するかシャワーを浴びて、身体を清潔にすることです。その場合、水で汗を流すだけではなく、石鹸やボディーソープを使って、垢や身体の臭いを消しておくことが必要になります。ラマや他人に不快な思いをさせないことが、なによりも重要です。
頭髪をぼさぼさにしておかないこと。定期的に散髪に出かけましょう。最近は1,000円で散髪できるお店も増えました。頭髪の臭いも気になります。シャンプーを使って、頭髪をよく洗いましょう。頭髪を洗った後は、タオルやドライヤーを使用してよく乾かします。クシや、整髪剤を使用し、髪の毛を整えましょう。
長髪の場合、頭の上でまとめるか、ポニーテールのように後ろで縛っておきましょう。広げた髪や、髪をかき上げる仕草は、性的なアピールの印象を与えます。広げたような髪にしておかない方が無難です。
爪の垢は見るからに大変不潔です。指先の黒い爪垢は、物を手渡しする時に、とても目立ちます。両手と両足の爪を爪切りで切っておきましょう。爪の垢を溜めておかないことです。臭いのもとにもなります。
せっかく教えに対する信心の気持ちが生まれてきたとしても、鼻毛が伸びていると、なんだかだらしないように見えます。鼻毛も切っておきましょう。1,000円くらいで買える鼻毛カッターを使用すれば、痛みを感じることなく、鼻毛を切りそろえることができます。
耳垢が溜まっていると、せっかくのラマの法話が聞き取りにくくなります。しかも、耳垢が溜まっていると、耳がムズムズして法話に集中できなくなります。綿棒や耳かきを使って、耳の表面や、耳の中を掃除しておきましょう。できたら、耳の毛も切っておけると素晴らしいです!
夏だけでなく、冬でも脇の下で汗をかくことがあります。建物の中に入れば暖房が効いていますし、遅れないように会場に走って到着することもあるでしょう。夏でも冬でも、汗をかくと、脇の下が臭います。制汗スプレーなどをつかって、脇の下や胸の臭いを抑えましょう。
口の臭いや息の臭いは、場合によっては気絶するほど臭います。ラマや法友でさえ、顔をそむけたくなるでしょう。歯間ブラシで、歯と歯の間のごみを掃除しましょう。歯間ブラシは歯槽膿漏の対策になりますし、100均で手に入ります。歯磨き粉と歯ブラシを使って、歯をよく磨きます。なにか食べ物を口にしたときにはいつも歯磨きをするようにして、口の中を清潔に保ちましょう。
男性ならシェービングフォームやジェルなどを使用し、髭をそりましょう。もちろん、石鹸を使用して、髭をそってもかまいません。いまの時代、無精ひげをカッコいいと思う人は、あなた以外誰もいません。髭をそれば、気持ちもさっぱりとするはずです。ステキな修行者だと見られます。
女性ならば、化粧をあまり濃くしすぎない方が良いでしょう。デートに出かけるわけではないからです。メイクは控えめに、でも手を抜かないように。口紅はあまり濃い色のものは使わない方が無難です。特に、香水やコロンの使用は最小限に控えましょう。さわやかな香りもほどほどに。
時どき鏡で自分の顔を覗いてみましょう。目やにが溜まっていませんか?歯に青のりが付着していませんか?鼻毛が出ていませんか?髭のそり残しがありませんか?スマホのインカメラを使用して、いつでも自分の身だしなみをチェックしてみましょう。
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プロフィール
Author:箱寺孝彦
ボン教ゾクチェン修行者